格差ってさぁ

“格差”議論がちょいブーム。格差と言ってもたいていは経済的格差のことを意味しているみたいだけど、ホリエモンを一斉に批判し始めた人たちが「汗も流さず」とか「ほらみろ金がすべてじゃないか」とか言いながら、それと同時に、まるで人生のすべては金で決まるかのように経済的格差拡大を批判しているところが矛盾していて笑える。しかも統計上の経済的格差は、もともと収入の個人差が大きくなりがちな高齢者人口が増加しているせいで他の年齢層では必ずしもそのような傾向はないっていうんだから、ホント尻馬評論家って糞みたいなもんだと思う。

そもそも人生の価値なんて本人が決めること。東横インの社長みたいに何がなんでも金もうけして豪邸に住みたいって人もいれば、一生安アパート住まいでも障害を持った人たちと関われる仕事が生き甲斐だって人もいる。どっちが正しいとか、どっちが人間として素晴らしいなんて判断は、尻馬たちに任せておきゃいいこと。

世の中、見回してみれば、教育、健康(体力)、しつけや倫理観、文化・教養など、人間の価値観のいろいろなところで個人差が大きくなってきているという感触はある。ちょっと変わった人が排斥されがちだった日本から、そういう人も認められる日本へと変わりつつあるんだろう。

しゃべりば的なキモい若者が増えるのは俺的には嫌なんだけど、まぁ許そう。価値観の多様性拡大には賛成です。そのかわり、頼むから犯罪だけはしっかり取り締まってくれ。