『ザ・ホワイトハウス』(The West Wing)

ユーロ安とAmazon.co.ukの年末ディスカウントで購入したDVDボックスの真打登場。

日本で放映されていたときにはみたことなかったけど、今回はハマってます(現在、毎晩、深夜0-2時くらいに睡眠時間を削って鑑賞中)。

アメリカのホワイトハウスのお話だが、大統領本人より、彼を支えるスタッフの動きが面白い。台詞は政治経済用語満載で、普通の会話もシラブルの多い、いわゆるインテリ英語が超高速で飛び交う。これまでみてきたTVドラマシリーズでは最も難関。

さすがに素では理解できないことが多いので、英語の字幕を表示させてるんだけど、まず、字幕が台詞に追いつかなくて、かなり省略されている(たぶん、字幕化されているのは70%くらい)。

かつ、聞いたことがないような単語が頻出。最初は流れが分ればいいやと思ってたけど、シーズン1の6話くらいで、「こりゃ、あかん」と方針転換。意味が分らない単語や用語があればその都度メモして、後で辞書やネットで調べ、Excelに記録することにした(知らない単語の中で、これは調べるべきだと思われるもの。6割くらいか)。

現在、シーズン4の真中くらいだけど、こうして調べた単語は83語。もしかしたら貴重な資料になるかも。米国の政治用語集が出版されていればいいのに、どうやらないみたいだから。『ドラマ「ホワイトハウス」で学ぶアメリカの政治経済イングリッシュ』なんて本にしたら、けっこう売れるんじゃねえか?

ストーリーは現実社会(放映当時はブッシュ共和党政権だが、ドラマはバートレット民主党政権)と交叉しながら進んでいる(テロとの戦いとか、官邸内のスキャンダルとか)。

登場人物はすべて知的でしかも愛国心と自己犠牲に満ちている。こんな人たちが政治をやってくれれば国民も願ったりだと思うけど、当然、共和党や、同じ民主党の反対勢力からは次々と攻撃を受ける。外交問題も山積する。

こんなドラマが視聴率を上げ、7シーズンも続くなんて、アメリカってやっぱり捨てたもんじゃない。そういう素地があるから、オバマ政権も誕生するんだよね、きっと。

日本で政治ドラマとなると、キムタクだもんなぁ〜。それが悲しい。

日本で政治となると、「みぞうゆう」やしどろもどろ会見だしなぁ〜。それも悲しい。

 

海外ドラマ好きにとっては、ゲスト的に登場する俳優さんたちを見つけるのも楽しい。こないだはエアフォース1に搭乗していたパーサーが24のビル・ブキャナンだったし、今度は、官邸の弁護士スタッフとして雇われた共和党員がフレンズのチャンドラーだった。

日本語版で字幕や吹き替えがどうなっているかわからないけど(なんとなく悲惨なことになっているのではないかと想像する)、英語版は《超》お勧めです。

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