現在、入院中です。

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後頭部にブツブツができて痒くなり、あげくの果てに頭痛までしてきたので、きっとヘンな外来生物に刺されたに違いない、でもダニだったら恥ずかしいなと思いながら皮膚科を受診したら、女医さんに「帯状疱疹です。すぐに入院して下さい」と言われました。

帯状疱疹とは、子どもの頃にかかった水ぼうそうのウィルスが体のどこか(神経節)に潜んでいて、それが過労、体力低下、老化、病気などによって、抵抗力が落ちたときに息をふきかえす病気だそうです。

確かにこのところ、土日も仕事。平日も9-19時まで仕事した後にテニスを22時までやって、そのあと1:00に寝るまでまた仕事をする、なんて日々が続いていました。疲労感はそれほどでもなかったのですが(これまでにはもっと疲れを自覚していた時期もあったので)、睡眠時間が減ったことと(通常は7時間が5−6時間)、なかなか認めたくないことですが、加齢によって抵抗力が落ちているってことでしょうね。

帯状疱疹は激しい痛みに襲われることも多く、治ってからも神経痛として痛みが残るケースが多いそうです。そうならないようにするためには、早期発見して、安静にし、抗ウィルス薬や鎮痛薬などを適用することが効果的だそうです。自分の場合、最初は頭痛がありましたが、今は薬のせいか、ほとんどおさまってます。

元々は水ぼうそうのウィルスなので、接触による感染の危険もあるということで仕事は休まざるを得ませんでした(今の若い人には子どもの頃に水ぼうそうをやっていない人も多いそうですので)。自宅療養ならPCなどで仕事ができるかなと思ったのですが、薬は内服よりも24時間の点滴の方が効くこと。なにより、ストレスを減らすことが大事なので、長く神経痛に苦しみたくないなら仕事も控えるようにと、医師から優しく脅されました(笑)。

仕事が盛りだくさんで、休めるような状態ではないのですが、仕方ありません。

入院前に一度帰宅させてもらい、仕事関係の皆さまに、お詫び、お願いなどのメールを打って、それでもノートPCや本や論文をスーツケースにぎゅうぎゅうに詰め込んで、いざ入院しました。

とりあえず少し落ち着いたのでブログを更新しておきます。

すでにお見舞いのメールを下さった皆さま、ありがとうございます。返事はできませんが、心から感謝しています。

入院は1週間から10日と言われています。その間、ゆっくりと静養し、後遺症もなく、しっかりと回復するのが今の私の目標です。

お見舞いのメールをいただくと、返事をしたくなる誘惑、もしくは返事をしないことによるちょっとした罪悪感を感じますので、そっとしておいていただければ幸いです。

五体満足で、生命に関わる危険もほとんどなく、頭も心も健康のまま入院生活を体験できていることは、ある意味で幸運です。上の写真はラウンジからの眺望です。毎朝、コーヒーを飲みながらここで新聞を読んでます。まるで優雅な隠居生活です。ただ、下の写真のように腕はずっと点滴につながれてますから、むしろ幽閉生活に近いかもしれませんが。

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せっかくなので、この機会を使って、入院生活を快適に送るためのコツをつかんでおこうと思います。なにしろ人生初の入院なので、いろいろと発見があります。次に入院するときにはこんな健康な状態(?)ではないでしょうから、そのときに活かせるよう学んでおこうと思います。

病室に持ち込んだPCはDVDを観るのに使い、本も仕事以外のものに限定して、しばらくはお休みモードに入ることにしました。このさい、一番苦手な《休む》に挑戦してみます。