退院しました。
ご心配をおかけしました。
病院にはPCや論文や資料をごっそり持ち込みましたが、医者から「ここでしっかり休まないと、後々、神経痛として後遺症が残りますよ!」「休むことが治療です」と強く諭され、大人しく休んでおりました。
何もしないというのはさすがに無理だったので、ずっとDVDを観てました(“The West Wing”(邦題『ザ・ホワイトハウス』など)。
1週間なんて、あっという間ですね。
後頭部のブツブツはほとんどなくなりました。まだ若干痛みが残っていますが、肩こりのような痛みです。ただ、1週間も休んでいたのに疲労感はとれません。まぁ、歳もトシだし、十代のときのように、疲れてても12時間寝て起きたら体が浮くように感じるくらい元気になるなんてことはもうないわけですよね。
入院中、これまで撮り溜めしていたテレビ番組も観ました。なかでも5/31に放送された「心のソナタ」(テレビ朝日)の「人はなぜ疲れるのか?」は、どうしてこれを前もって観ていなかったんだろう?と後悔させる内容でした。
番組では「疲労度」を測定するチェックリストを公開していました。「身体的疲労度」と「精神的疲労度」をそれぞれ10項目で自己評価します。各項目を、全 くない-0、少しある-1、まあまあある-2、かなりある-3、非常に強い-4、で評定します。素点の合計点で判定します。心理学の尺度構成の考え方から すると「え?」と思うような測定法ですが、まあそれはおいておきましょう。
総合的な疲労度の判定(素点の合計点)
ゾーン | 男性 | 女性 |
安 全 | 0-16 | 0-19 |
要注意 | 17-22 | 20-28 |
危 険 | 23以上 | 29以上 |
入院前の自分の状況を思い出して採点すると、とんでもない危険ゾーンでした(総合得点41)。
さらに番組では東京慈恵医科大学の近藤一博教授らが、自覚している疲労度(主観的な測定)と実際の(医学・生理学的な意味での)疲労度が食い違うことがあるとし、疲労度を客観的に測定する方法が研究・開発中であると報告していました。
そしてそのために現在注目されているのがHHV-6というヒトヘルペスだそうです。元々脳内に潜伏するこのウイルスは、宿主が疲労し、生命反応に危険信号が点灯すると、他の宿主に乗り換えようとして唾液を通して逃げ出すらしいです。
実は今回、入院する2週間くらい前、口唇ヘルペスの兆候があったのです。毎年、夏に疲れるとでてきて痛いので、今年はアクチビアという軟膏を使ってみました。そしたら見事に収まったのでヨシヨシと思っていたのです。
アクチビアはヘルペスが唇に感染するのを防ぎ、増殖を抑えることはしても、そもそも脳内からウイルスが逃げてくる状況を変えるわけではないんですね(あたまりまえだけど)。あくまで対処法なんですね。
あの段階で休み時間をマネジメントしていれば、今回の入院は回避できたかもしれません。
とはいえ、口唇ヘルペスを手がかりにするというのも無謀な話。近藤先生によれば、現在、唾液中のHHV-6の量を計測する簡易キットが開発されているところだそうです(欲しい!)。そんなキットがコンビニで入手できるようになるまでは、主観的な「疲労度」に頼らず、計画的に休み時間をマネジメントすることにします。